365:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(高知県)[saga]
2012/10/04(木) 22:39:07.02 ID:23tTgEDd0
騎士「それにしても、君はまた腕を上げたな」
勇者「……」
騎士「いつの間にあんな魔法を憶えたんだ?」
勇者「……つい最近だよ」
騎士「お得意の火属性魔法だったな」
勇者「俺の適正だからな」
勇者「火炎の壁――魔法名はフィーレワル。壁のように広く火を出すんだ」
勇者「防御としては役者不足だけど、目くらましと距離を取るのにも使えるから勝手が良い」
騎士「便利なものを憶えたな」
勇者「まぁな」
騎士「早く使えば友も逃げられただろうけどな……あ」
勇者「……いや、その通りだ。俺の機転が利かなかった」
勇者「もしかしたら、俺達三人ならなんとか出来ると自惚れていたのかもしれない」
勇者「……どっちでもいいか。結果がこれだ。俺が不甲斐ないばかりに」
騎士「自分を責めるな、勇者。君はよくやった。凄い。君がいなければみんなどうなっていたか知れない」
勇者「すまない……」
騎士「とにかく番所へ向かおう。それから王宮だ。悔やむのは全ての報告を終えてからにしよう」
騎士「……私達、二人共な」
勇者「ああ」
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