432:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/29(火) 23:14:45.49 ID:XUV0ckKt0
勇者「あの後白の街に戻って白国王様に報告しに行った」
勇者「褒められる前に、まず怒鳴られたけどな」
魔剣〔……だろうな〕
勇者「魔法師や僧侶のお陰で随分軽くなったけど」
魔剣〔その後二人は?〕
勇者「あの二人は元々派遣元が違ったから、俺達の報告に付き合うと自分の所にさっさと帰ったよ」
勇者「後日、国の研究者が山に入って魔物を調べたらしい。その結論も俺達の耳に届いてる」
勇者「魔物の主、とか言われた魔物の正体は、やはり触手系の魔物の一種らしい」
勇者「ただ他の生き物を捕まえてその脳を自分のものにし、どんどん賢くなっていくのだとか」
魔剣〔そんな魔物までいるのか。考えるだけで恐ろしいな〕
勇者「まぁ、こいつくらいしか俺は知らないけどな」
勇者「それからの俺達はもう言わなくても大体想像つくだろう」
勇者「俺と騎士はこれを期により力をつけるよう励んだ。むしろそうしないと、友の事を思い出してつらかったんだけど」
魔剣〔……〕
勇者「そう言えば剣士もその頃から二刀流になったんだっけな」
勇者「今は自分の部屋に飾ってあるみたいだけど、友の形見の剣を暫く使い込んでたな」
勇者「で、白姫は友の事を知ると逃げるように国を出て行った」
勇者「……本当に、もう随分と昔の事みたいだよな」
魔剣〔……すまないな。つらい思い出を思い出させたようだ〕
勇者「別に良いよ。ここはどのみち思い出してしまう所だから」
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