51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(高知県)[saga]
2011/07/08(金) 01:59:49.70 ID:eKd3NeGE0
錬金師「つまり、あの姿は幻覚であるが、幻術師自身と話していると言って過言でない」
錬金師「戦乱期の大魔法使い幻術師である事に、変わりないんだ」
勇者「大……魔法使い……!?」
男「そんな昔の人が……まさか封印されているから生きたままであると言うのか?」
錬金兄弟子「……そうだな。実に久しぶりだ」スゥ…
幻術師「三十五年ぶりか、錬金師よ」スゥ…
錬金師「三十六年ぶりだ」
幻術師「一年の違いなど、悠久の時を生きた私には一秒と同じようなもの」
幻術師「だが私の幻覚から逃げた者はお前のみ。また会えて嬉しいぞ」
錬金師「俺の弟子を誑かして何を言うか」
幻術師「誑かしたなどと人聞きの悪い。心の隙間を埋めてやったと言ってくれないか」
錬金師「錬金兄弟子を偽り錬金弟子を騙す事をそういうのか? 違うな」
幻術師「しかし、お前の弟子は素晴らしかった。まさか大魔法使いの代用として魔石をあてようとは。お前の教えか?」
錬金師「問われている所悪いが、俺はお前と喋りに来たわけではない」
幻術師「……はぁ、そのくらい知っている。その小娘を取り戻しに来たのだろう」
幻術師「だが、その小娘はすでに私の手中にある。殺さない限り、私の解放の機会はあるのだ」
錬金師「承知の上だ」
錬金師「だから、俺は殺すと決めてここに来た」
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