517:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/12(木) 09:30:49.54 ID:yq1BuckR0
(翌日)
――麦主の屋敷
盗賊「護衛なんて必要なかったんじゃねぇのか?」
男「案外すんなり通してもらえたな。でも、念には念を、と言うことで」
男「それに、護衛がいた方が“らしい”からね」
盗賊「そうか? ずっと使用人に怪しまれてたみたいだが」
男「それはお前の顔が悪人面だからだろう」
盗賊「うるせぇ」
ガチャ
麦主「お待たせしました。領主の麦主です」
男「初めまして。男です。こちらは護衛の盗賊」
盗賊「……」
麦主「ええ。使用人から聞いております。何でも、学者様とか」
男「ええ」
麦主「しかし、聞き憶えのない名前ですね」
男「誰かに仕えているわけではありませんので」
麦主「成る程。ところで、最近草原の巨人について嗅ぎ回っている二人の男がいるらしいですが」
麦主「まさかあなた達では?」
男「多分、俺達ですね」
盗賊「……」チラッ
男「……」
麦主「ではあの件を知っているのですね」
男「ええ。ですが残念ながら今回は娘さんの話ではありません」
男「巨人の魔物については、噂に聞いて好奇心に駆られただけですので」
麦主「そうでしたか」
男「今回は本来の目的のために来たのです」
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