637:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/04/13(日) 11:37:28.08 ID:dwDqLYNW0
――麓の森
伍長「ここからが森になります」
勇者「また深そうな所だな」
騎士「この中の結界を抜けるのか。大丈夫か?」
勇者「はは……どうだろうな」
伍長「では行きましょうか。結界が発動する場所まで案内します」
魔剣〔まぁ、待て〕
勇者「ちょっと待って」
伍長「何か?」
勇者〔どういうことだ?〕
魔剣〔竜族の結界は入念だ。段階を経て進まねばならん〕
魔剣〔この森に踏み込んだ竜族以外全てが結界の対象だ〕
魔剣〔まずは森の裾を調べることだ。それで森に入る第一段階目の許可となろう〕
勇者〔ふむ……〕
伍長「勇者様、どこへ向かわれるのです!?」
勇者「結界を解く鍵の一つが森の周辺らしいんだ」
騎士「何? しかし、この広さ……とてもじゃないが見つけるのは困難ではないか?」
勇者「そう思うんだけどな」
勇者〔何か手掛かりはないのか?〕
魔剣〔ないな。もはや景色が違いすぎて、目印すら――〕
魔剣〔いや、あるぞ。木々との距離を平等に視界に入れたとき、その中央に一番高い山があった〕
勇者〔また大雑把な手掛かりだな〕
魔剣〔ないよりはマシであろうが〕
勇者「それもそうか」ボソリ
903Res/728.69 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。