659:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/07/29(火) 22:38:51.43 ID:KG3ZplC00
騎士「……予想外だな。巫女がいたくらいだ。何か特別な方法で進むと考えていたのだが」
伍長「いえ……これは逆に入りづらいですよ」
伍長「知っていれば簡単にすぎる。ただ巨大な結界のあまり、進入方法も厳重だと邪推してしまう」
伍長「しかも条件を絞って、迷い込み防止をしっかりとしている」
伍長「これは人間の像を知っていても、我々調査隊が真面目にやっても解けるものじゃないです」
勇者「むしろ、真面目に考える方が解けない。そんな感じだな」
勇者「二人とも、早く行こう。順調に進めても向こう側に着く頃には昼も近いらしいから」
伍長「そうですね」スタスタスタ
騎士「……おい、これで入れているんだろうな?」ピタッ
伍長「確かに。幻覚系の結界を潜った時の微妙な感覚がありませんね」
勇者「大丈夫だと思うよ。俺も不安だけどな」
騎士「勇者もわからないのか……」
勇者「これから通る道は、結界の中――とかいう表現があってるけど、正しいのは結界の穴なんだ」
伍長「穴、ですか?」
勇者「竜族はこの結界の通り道として、わざと穴を作ったらしい。条件付きのね」
勇者「だから、その道を一歩でも間違えると、途中から結界が発動して森で迷うというもの」
勇者「らしい」
騎士「らしい、か」
伍長「ではその『らしい』を信用してみましょう」
伍長「ちなみに、この人間の像のような仕掛けは後いくつありますか?」
勇者「二つだな」
勇者「第二の鍵はここよりも簡単で、ここよりも気付きにくいぞ」
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