749:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/15(水) 22:52:49.59 ID:pt44Gv6b0
勇者「割とフランクな竜だな」ヒソヒソ
魔法師「蠅竜の周りは大体こんな感じ」ヒソヒソ
蠅竜「良いだろ。洞窟暮らしは暗いとつまらんし」ヒソヒソ
勇者「!?」ビクッ
魔法師「!?」ビクッ
魔法師「……いたの?」
雀竜「ずっと一緒にいたよ?」
黒竜「声くらい出したらどうだ。蠅の姿はわかりにくい」
蠅竜「ごめんごめん」
勇者「どうして蠅の姿のまま……? 雀竜さんは人型なのに」
蠅竜「かったる……いや、こっちの姿の方が慣れているからな」
雀竜「蠅なんてそんなに便利でもないのにね」
雀竜「それにしても、この二人が協力してくれるなら心強いね」
黒竜「それは過大評価というものではないか?」
雀竜「私は、結構人を見てきてるつもりだよ。正直、軍隊一つ手伝ってくれるだけでも十分だよ」
雀竜「規模は?」
騎士「一小隊程度だな。あくまで元々の目的は竜による被害の調査だ」
雀竜「うんうん。妥当だね」
黒竜「しかし何十人だろうと――」
雀竜「基本、人間は個体だと弱いよ」
雀竜「でも、個体一生物じゃなくて、群体一生物だと思えるくらいに、人間は強くもある」
雀竜「人間の視点で言うと……そうね、蟻が自分達より大きな生物に群がって勝つ、みたいな」
勇者「それなら見た事がある。相手も同じ虫だったが、十倍以上の大きさだった」
雀竜「でしょ? だから私は、私達はあなた達を見くびってはいないわ」
雀竜「それにあなた達二人……いえ、魔法師も入れて三人は、個体としても強い部類」
雀竜「心強くないはずがない」
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