761:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/15(水) 23:01:17.76 ID:pt44Gv6b0
店主「衛兵には余裕ぶったこと言ってたらしいが」
勇者「あれは喧嘩をふっかけただけ。その方が噂も広まりやすいだろ?」
店主「違いねぇ。実際にその話題は街中に広まってるはずだ」
店主「俺としては殺人犯とあんた達、どちらが死んでも良いんだがな」
店主「少なくとも街としては殺人犯は捕らえてもらわないと困る」
騎士「その所為で人々も外にはあまり出られないからな」
店主「そりゃそうさ」
店主「もう知ってるかもしれないが、十年前の殺人鬼が戻ってきたんだよ」
店主「当時は国力もあって力自慢を集めてたけどよ、それも全員返り討ちだ」
店主「今回も既に兵士が数人やられてる」
店主「ありゃあ、並みの強者じゃ刃が立たないくらい強いね」
店主「噂じゃどこかの傭兵崩れの殺人狂って話だ」
勇者「傭兵ね……」
騎士「正体とか隠れ家とか、そういう噂は聞かないか?」
店主「そんな上手い話はねぇよ。突き止めた奴がいても死んでる」
騎士「……そうか」
店主「ほら、南部麦のパンとウサギ肉のスープだ」コトッ
店主「粗末だけど、ウサギ肉は竜の国の名物だぜ。育ちが違うからな」
勇者「不況というのに、ありがたいな」
店主「こっちは金を払ってくれれば問題ない。相手が連盟の人間でもな」
店主「まぁ、こっちも大した情報がないから許してくれ。どれも既に知ってた話だろ」
勇者「そうなんだよなぁ」
店主「殺人犯の話に関しては、裏の情報屋でも噂程度しか知らないって噂だ」
店主「言える事は……そうだな。夜道の路地でも歩いてたら会うんじゃないか?」
勇者「おお、それ、名案だな……って冗談きついな」
勇者「それじゃ不意打ちをしてくれって言ってるようなものだ」
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