783:名無しNIPPER[saga]
2015/05/26(火) 23:36:47.06 ID:V/RRkQvj0
（四日後）
――力の街近郊の小村
黒竜「伍長、よく来てくれた」
伍長「いえいえ。互いの目的が一致したからこそです」
伍長「蠅竜さんから受けた指示も、抜かりなく終わっています」
蠅竜「問題視していた弓の調達も？」
伍長「ええ。少々手間取りましたが、何とか人数分」
伍長「ただそのうち六張は力の街で仕入れたので、敵に感づかれている可能性も」
黒竜「目立つ集め方でなければ大丈夫だろう。雀竜、青竜の様子はどうだ？」
雀竜「私が監視してることは多分バレてるかな」
雀竜「まぁ、これは前からなんだけど」
伍長「そんな状況でも大丈夫なのですか？」
雀竜「私達には警戒してる。でも、青竜の興味はもっぱら勇者さんと騎士さん」
雀竜「この前の二人の功績はしっかり出てるね」
勇者「それは良かった」
黒竜「驚くべきは、騎士の回復力だ」
勇者「人間じゃないからな」
魔法師「うんうん」
騎士「それは心外だな。歴とした人間だというのに」
黒竜「では、ここからはまた二人に囮となってもらう」
黒竜「準備は良いか？」
勇者「問題ないよ」
騎士「万全だ」
黒竜「俺と魔法師は伍長と共に調査隊の野営地へ向かう」
黒竜「二人とは再びそこで合流する。作戦の内容に不明な点はないな？」
勇者「大丈夫だ」
騎士「ああ」
魔法師「うん。ここで決着をつけないとね」
伍長「調査隊員にも伝達は済んでいます」
黒竜「よし。行くぞ」
蠅竜「……良い報せを待ってるよ」
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