792:名無しNIPPER
2015/07/06(月) 00:03:01.75 ID:fmCJjSDK0
ﾄﾞｫｰﾝｯ ﾄﾞｫｰﾝｯ
伍長「撃てぇー！」ﾋｭﾝｯ
調査兵「目を狙え！ 他はどうせ鱗で通らない！」
黒竜「ガァアアアッ！」ｺﾞｫｫｵ
青竜「お前の火炎はぬるすぎるぞォッ！」ﾄﾞｫﾝｯ
「退避だ！ 敵の魔法が当たるぞ！」
騎士「……ぐぅっ！ 普通にやっては剣が通らないな」ｶﾞｷﾝｯ
勇者「……」
魔剣〔勇者〕
勇者「……」
魔剣〔おい、勇者。何をしている〕
勇者「……！」ﾊｯ
魔剣〔立ってないで、キミも参戦せよ〕
勇者〔敵は一体だと言うのに……並みの戦場より過酷じゃないか……〕
魔剣〔ああ〕
勇者〔黒竜が味方で、攻撃の大半を引き受けてくれなければ……〕
魔剣〔今頃は全滅、か？〕
勇者〔……〕
魔剣〔あり得たことだ。それは間違いない〕
魔剣〔敵として竜と対峙したことが、そんなに恐ろしいか？〕
魔剣〔見よ。騎士は勇敢に戦っているではないか〕
騎士「足下の鱗から剥がしてやる！」ﾍﾞｷｯ
青竜「ぐぁっ！？ またお前か！」
騎士「剥がすまではいかなかったか……」ｽﾀｯ
青竜「人間め――！」
黒竜「余所見している暇はないはずだ」ﾄﾞｫﾝｯ
青竜「ぐぉっ……小癪な……！」
勇者〔……〕
魔剣〔それでも勇者の称号を与えられた者か〕
魔剣〔その称号は、ただ魔の国侵攻の手掛かりを探す者というだけでないはずだ〕
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