82:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(高知県)[saga]
2011/09/30(金) 03:49:35.53 ID:w3/t4txA0
錬金師「……はぁ、間に合ったか」
勇者「れ、錬金師さん、幻術師は?」
錬金師「大丈夫だ。あいつの気配は完全に消えた。もう現れる事もないだろう」
男「錬金師さんでさえこれ程苦戦する相手だったとは……」
錬金師「そうでもない。幻覚魔法を封じた後は、かなり呆気なかった」
男「でも、その血は?」
錬金師「これは俺が飲んだ毒の副作用みたいなものだ」
錬金師「いや、本来の効果と言うべきか」
男「毒、ですか?」
錬金師「ああ。幻術師に勝つには幻覚魔法を封じる必要があったんだ」
錬金師「そのために、自身の感覚を完全に麻痺させ、幻覚を通らなくする手段を俺は選んだ」
錬金師「あらゆる感覚に麻痺させ、全身を破壊する。俺が飲んだのは、そういう猛毒なんだ」
錬金師「無論、解毒剤を飲まなければ死に至る」
勇者「大丈夫なのですか?」
錬金師「解毒剤を飲めばすぐに毒の進行は止まるが、すぐには回復しない。暫くは麻痺したままだ」
錬金師「麻痺が解けていけば身体中のあまりの痛みに死に至るとも聞くが……俺ならば大丈夫だろう。はっはっは!」
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