832:名無しNIPPER[saga]
2015/10/12(月) 19:24:45.61 ID:j9vVqMjC0
白公「この度は私の願いに応じてくださり、まずは感謝申し上げます、陛下」
白姫「本当に貴族というのは形式張っていけないわね」
白姫「自分でも強引に王位に就いたのに陛下陛下と呼んで……」
白姫「昔は姫だの小娘だの言ってた人達がね」
白公「私は小娘と呼んだ憶えはありませんが……」
白姫「うん。他に呼んでたのがいただけ。誰かもしっかり憶えてるわ」
白公「ははは、恐ろしいやら怖いもの知らずやら」
白公「何にせよ、貴族は形式に執着しなければ生きていけない世界ですので」
白姫「それは知ってるけどね」
白公「時に、なぜ執務室なのですか? 王宮には応接室もあるでしょう」
白姫「ちょっと公務をサボっていたら溜まってしまって」
白姫「ここでの接客はあなたが二人目よ。私の代ではね」
白姫「最も、一人目は勝手に入ってきたわけだけど」
白公「はぁ、侵入者ですか」
白姫「そんなものね」
白姫「貴族の中では形式に囚われない白公殿だからこそやらせていただく無礼よ」
白姫「許してもらえると助かるわ」
白公「私は構わないのですが」
白姫「……あっ」スクッ
白公「どうされました?」
白姫「私としたことが、まだお茶を用意していなかったわ」ジョボジョボ
白姫「どうぞ」カタッ
白公「……まさか陛下直々の茶をもらえるとは」
白姫「遠慮しないで飲んで。美味しいから。茶菓子は今運ばせているわ」
白姫「さて、仕事しながらで悪いけど、聞かせて」
白姫「何の話をしに来たのかしら?」
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