836:名無しNIPPER[saga]
2015/10/12(月) 19:27:49.96 ID:j9vVqMjC0
白公「ふむ……」
白姫「もしかしたら、私を懐柔する作戦だったのかもしれないわね」
白姫「大陸の諸侯も何らかの方法で仲間にしてるみたいだし」
白公「その可能性は十分にあり得ることですな」
白姫「でもね、知ってる?」
白姫「私の知らなかった所でも、戦士という名前で大陸中の人々を助けながら旅をしていたことを」
白公「……」
白姫「父を殺したことの恨みよりも、まずそっちを考えたわ」
白姫「大陸に侵略しにくるはずの魔王が、大陸に善きことを与えた戦士が、なぜ、って」
白姫「本当、魔王は何がしたいの? 私はそれが知りたい」
白公「……それがわざわざ私を招き入れた理由ですかな?」
白姫「そう」
白公「大陸で良いことを行い、その後白国王暗殺をして正体を明かし――」
白公「助けた人々の絶望と罪悪感を誘う。と言うのは?」
白姫「私もそれは思ったわ。そう考えるのが自然なのよね、多分」
白姫「でも、私には別の思惑があるんじゃないかって考えたの」
白姫「もっと単純な理由があるはずよ」
白公「……」
白公「私は……」
白姫「?」
白公「私の当初の目的は、新しく国王となられた白姫陛下の戦争への姿勢を見るだけのつもりでした」
白姫「そうなの? もっと他にあると思ってたけど」
白公「ええ、それだけです。これは魔王さんの頼みではなく、個人の興味でしたのでな」
白公「ただ、新しく聞いておきたいことができました」
白姫「何?」
白公「もし、魔王さんの思惑を教えたとして」
白公「陛下、あなたは理由によって魔王さんの味方となり得ますかな?」
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