837:名無しNIPPER[saga]
2015/10/12(月) 19:28:17.09 ID:j9vVqMjC0
白姫「……」
白公「……」
白姫「……そうね」
白公「……」
白姫「それは、ないわね」
白姫「魔王は、どう転んでも父の仇よ。仲良く出来るはずがないじゃない」
白公「ごもっともな意見で」
白姫「ふふ」
白公「何かおかしなことでも？」
白姫「いえ、そうは言っても、自分でも一瞬悩んだことがおかしくて」
白姫「ただこれだけは言える」
白姫「私は他の誰でもない、白の国の味方よ。それだけは揺るがない」
白公「成る程。その強い意志、確かに聞かせていただきました」
白公「これは良い話のネタになるでしょうな」
白姫「魔王との？」
白公「魔王さんとの」
白姫「ふふふ」
白公「それでは、話はこれくらいにしましょうか。茶と菓子、大変美味でした」
白姫「あっ、ちょっと待って」
白公「？」
白姫「私の戦争への姿勢を聞きに来たんでしょ？ 帰る前に教えてあげる」
白姫「さっきの菓子のクレムソースとゲラテンね、殆ど魔物由来の材料使ってるの」
白公「それが戦争と何の……ぶほっ！？」
白姫「後、お茶の葉だけど、それも魔物が材料。白の国北部に生息する植物系のね」
白公「えっ、何を……」
白姫「これが私の戦争への姿勢。戦争の後の世界を見据えた考え」
白姫「これが父と私の違いよ」
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