838:名無しNIPPER[saga]
2015/10/12(月) 19:28:54.33 ID:j9vVqMjC0
――魔の国、魔王城
タッタッタッタッ
ガチャッ
女「すみません! 遅れました!」
魔王「待っていたぞ」
側近「遅いですよ。魔王様と貴族諸侯を待たせるとは礼儀がなっていませんね」
女「仕方ないじゃないですか。検証実験が途中だったんですから」
側近「そんなのは後で良いのです。こちらの会議が重要です」
女「嫌ですよ。途中で止めると色々面倒なんですから」
魔貴族「最近入った城内研究所の所長だか何だか知らないが、側近様に向かってそのような口は慎みたまえ」
魔軍中佐「初めて見たが、ただの小娘ではないか」
魔国大尉「影将軍様の依代とは言え、そんな大層な地位をお与えになるからつけあがるのです」
女「僻みはそのくらいにしておけ」ギロッ
魔軍少佐「何だと、小娘の分際で!」
黒騎士「今は影将軍が発言しているとわからないとは、やはり新参の血だな」
魔国少佐「ぐっ……!」
女「そもそも会議出席の役目は私だ。身体が治らない私がこれを借りているのだ」
女「側近様も女の言い分に納得してくだされば」
側近「影将軍様もいくら状況が不遇と言えど、ご自身が古参貴族と自覚なさってください」
黒騎士「それは言えているな。暫く席を外している闇元帥も合わせて三家しか残っていないのだ」
側近「魔王様を含めて四家でございます」
黒騎士「そうですな。かつては十三家あったと言われているが」
魔貴族「我々新参に威厳を示していただかなければ」
影将軍「この状態では威厳も何も」
魔王「止めぬか。招集をかけたのは影将軍と女の処遇を話すためではないのだ」
魔王「そもそも二人の処遇は我が既に了承しているもの」
魔王「文句ある者は後ほど我自らに話すが良い」
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