850:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/11(月) 16:35:52.07 ID:fHfiBKAF0
男「この世界に影響を及ぼさないように、慎重にやってるからだよ」
男「彼らがいくら高度な技術力があると言っても、その技術は使えないんだ」
男「それは向こうも気付いている」
盗賊「そりゃそうだろうよ」
男「いや、普通はその技術を使っていくらかは直せるんだよ」
男「事実、船が動く程度には直ったはずだ」
男「でも、その技術が使えないのは、あの船の時空移動装置の中枢に――」
男「――ブラックボックスがあるからなんだ」
男「それが壊れていたんだよ」
盗賊「ブラックボックス?」
男「ああ。開発当初、俺らの師匠――技師さんが『何で上手く動くのかわからない』と言った代物だよ」
盗賊「は? どういうこった」
男「作れたは良いけど理解してない。技術屋をやっているとたまにあることだ」
男「偶然の産物ってやつだね」
盗賊「そんなもんがあるのか」
男「勿論、その後で技師さんは調べたけどね」
男「ある時、調べるのをぱっと止めてしまったんだ」
盗賊「諦めたのか?」
男「本当のことはわからないけど、多分そうじゃない」
男「上手く動く理由がわかったんだよ。それで他人には言うべきじゃないと考えたんだ」
男「あの人が黙ってる時は、そう言う時だ」
男「ただ、女さんには話してるかもな」
盗賊「そういう意味でも、女は必要なわけだ」
男「それもあるね」
男「これは俺の想像なんだけども――」
男「時空管理局にとって、このブラックボックスの中身は想像出来ない程アナログな方法だと思う」
男「だから、彼らにとって古すぎる。古すぎる技術は再現しがたいものがあるんだ」」
男「彼らが俺達の技術レベルに合わせる限り、完全な修理は難しいよ」
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