86:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(高知県)[saga]
2011/10/02(日) 00:55:06.49 ID:4y+ZRMgi0
勇者「視界が、晴れてきたな……」
錬金師「ところで」
勇者「何ですか?」
錬金師「錬金弟子を置いていっただろう」
勇者「あ……」
男「そういえば……」
錬金師「少しは気を利かせてもらいたかったな。幻覚の犠牲にならないから、問題ではないのだが」
勇者「すみません」
男「すいません……」
錬金師「まぁ、その事はもう良い。この祠の下の方、見えるか?」
勇者「祠の下、ですか?」
男「……これは!」
勇者「幻術師……いや、さっき死んだような姿じゃない……」
錬金師「大魔法使いは亡霊となって祟る、とはよく言ったものだ。こいつがまさしくそうなんだ」
男「しかし、さっきまで戦っていたじゃないですか!」
錬金師「封印されたからと言って、人の身体が悠久の時を過ごせるはずがない。そもそも食糧がないから餓死するのが当然だ」
錬金師「いや、この場所では凍死が早いか?」
錬金師「何にせよ、幻術師の身体がとっくの昔に死んでいたんだ。本当は、奴自身死んだ事に気付いていなかったのかもしれないな」
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