過去ログ - 女「ここが……異世界?」 #3
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861:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/11(月) 16:41:33.12 ID:fHfiBKAF0
剣士「では、私はこいつを送っていくので」

勇者「ああ。あまり危ないことはするんじゃないぞ」

剣士「兵士の時点でそれは厳しいな」

「それではお仲間様も、どうぞご贔屓に……」

男「名前も知らないのにか?」

「ははっ、それはごもっともな話だあ」

ギギーッ バタンッ

勇者「あの剣士がねぇ」

盗賊「勇者の剣士を見る目が完全に保護者のだな」

魔法師「昔からの付き合いだしね。特に勇者と騎士さんが剣士の親兄弟変わりだったし」

盗賊「そうだったのか……」

盗賊「何なら、奴の身元と組織の動向でも調べておこうか?」

勇者「……いや、剣士が言わないなら構わないだろう」

盗賊「良いのか?」

勇者「あいつも後二、三年すれば成人だ。節度は守れるはずだ」

勇者〔しかし、さっきのは……〕

魔剣〔やはり気になっておったか〕

勇者〔紛れもない、殺気だな〕

勇者〔俺も相当戦い慣れてたつもりだけど、剣士の一睨みには凄みがあった〕

勇者〔あまりの殺気に寒気がしたよ〕

魔剣〔相当修行を積んだのか、それとも……〕

勇者〔他の何か、か。好んで反社会集団に殴り込みにいく子でもなかったから、そう思えるだけか〕

魔剣〔何にせよ、他の何かが何も思い当たらぬ以上、邪推と考えて然るべきであろう〕

魔剣〔ただ、何かが変わったな。確かなことは、それだけだ〕

勇者〔ああ〕

勇者「じゃあ、俺達も帰るか」

勇者「残り数日、決戦の日までしっかりと鋭気を養おう」


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