864:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/11(月) 16:43:18.41 ID:fHfiBKAF0
剣士「それでは、私が留守の間は狂人を頼む」
寮長「それは別に良いんだけどさ」
寮長「お前、修行とやらから帰ってきてからあまりこの子のこと構ってないだろ」
剣士「そんなつもりはないが」
寮長「いいや、ある。前は構い過ぎているくらいだから、丁度よくなったかもしれないけどね」
寮長「子供の面倒くらい、引き受けたからにはしっかりしな」
剣士「……ああ」
狂人「……」
寮長「それにしても、今日は随分と大人しいな」
寮長「何かあったのか?」
剣士「何もない。風邪や病気でもない」
寮長「そう。前頼んだ施設の人に愚痴食らうくらいに手の焼ける子なのに」
狂人「……」
寮長「ちょっと怖いね。本当に病気じゃないの?」
剣士「ああ。それでは、頼んだ」スタスタ
寮長「あれはああ言ったけど、一度病院に見せた方が良いかもしれないね……」
狂人「……寮長」
寮長「ん? ……えっ!?」
狂人「すまない。私も魔の国に行くよ」
狂人「“――”」ブツブツ
寮長「どういう……、あれ……?」フラッ バタン
狂人「叩かれたのは幸いだった。問題はどうやって紛れるかだが……」
狂人「……何とかなるか!」
狂人「ひとまず寮長を中に入れないとな。このままでは騒ぎが出てしまう」
狂人「自分にも衝撃を与えず動くのは、案外つらいな……」ズルズル
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