9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(高知県)[saga]
2011/05/16(月) 20:09:44.74 ID:/Wt2Ujjy0
勇者「復讐、か」
勇者「もう一つ聞く。さっき『蘇生させる』って言ったけど、もう死んでるんだよね」
勇者「錬金弟子さんは蘇生魔法を使えるのか?」
錬金弟子「蘇生魔法は、残念ながら使えません……」
錬金弟子「『蘇生させる』と言うのも、言葉の綾かもしれません」
錬金弟子「兄さんが言うには、『亡霊となっても意思を持ち動くのは、生きると同じ。肉体があっても自由に動けなければ、死ぬと同じ』」
錬金弟子「つまり、この封印を解く事が兄さんにとっての『蘇生』なんだと思います」
勇者「成る程……」
錬金弟子「分かってくれましたか? 早く通して――」
男「俺からも良いか?」
錬金弟子「……どうぞ」
男「封印を解く方法はどのようにする? どこで知った?」
錬金弟子「六ヵ所に膨大な魔力を持つ魔法使いと簡単な詠唱をすれば封印は解けます。兄さんが言ってました」
錬金弟子「私は魔法使いの代わりに魔石を用意した方が良いって思ったからこうやったのですが」
男「幻覚魔法は錬金兄弟子さんから?」
錬金弟子「それ以外にいるはずありません。師匠は全然教えてくれませんから」
男「ふむ……」
錬金弟子「分かってくれましたか? では、通してくれます?」
勇者「いや、それは出来ないな」
男「俺も同意見だ。ここは通せない」
903Res/728.69 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。