過去ログ - 幼女「ゆーたっ!」「ぼくは魔法使いだよ」
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136: ◆ackVh57YJ.[saga sage]
2011/05/04(水) 22:44:47.52 ID:4iZKUHrl0


白煙が少しだけ晴れ、2人だけには互いの状況を確認することができた

魔導士「がッ――はぁ――!?」

膝をつき、肩から血を噴出しているのが魔導士で

ローグ「はぁっ……くっ、無傷とまでは行かなかったか」

まだ少し余裕めいたまま、立っているのがローグ

ローグ「消滅魔法<バニッシュ>」

ローグ「お前は魔法を使いすぎたんだ、だから俺ごときに最上級魔法を打ち破られる」

魔導士「くくっ……これでいいんですよ」

魔導士「それで? 貴方は私をどう殺すのですかね」

ローグ「…………まだ仕掛ける気か」

魔導士「ふ、ふふっ、そこまで警戒しないでくださいよ。私にはもう力が残ってはいません」

魔導士「自分の回復に専念するだけで、精一杯なんですから」ドサッ

その場で横になり、肩の切り口に手を乗せる魔導士

ローグ「……その言い分だと、まるで死ぬ気などないように思えるが」

魔導士「ふっふっふ……はぁーっはっはっは!!! その通りですよ」

魔導士「私の役目は時間稼ぎ、ようは貴方たちの逃亡を邪魔すること」

魔導士「さて、一番おいしいところを差し上げます。あとは任せましたよ……勇者くん!!」



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