過去ログ - 幼女「ゆーたっ!」「ぼくは魔法使いだよ」
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391: ◆ackVh57YJ.[saga]
2011/07/03(日) 02:33:25.56 ID:W2vJMGmeo

彼の目は血に餓えていた

彼の体は血を求めていた

そして、彼女は……ただひたすら死に怯えていた

狂ったような男に、姉妹を痛めつけられても

真っ先に浮かび上がる感情は憎しみではなく恐怖

それほど彼の本能は底なしに黒く、凶暴で狂乱であった

手がもげようとも、皮膚が焼けようとも、足が腐り落ちようとも関係なかった

ただひたすらに、強欲に、貪欲に、彼は勝利だけを求めた

勝つことだけを祈った

それが闘争本能

生きるための障害を全て殺す

たかだか子犬に勝てるわけがなかった

ちょっかいを出す相手を間違えてしまったのだ

剣を引き抜き、ゆっくりと双火へ向かう傭兵

双火「いや……くるなぁっ!! こないで、こないでぇぇえええええ!!」

彼女は失禁していた、恥らうこともせず

恐らく気づいてすらいなかったのだろう

情けなく垂れ流されたそれは、ただただ、湯煙をあげて地面に黒い染みを広げていった

傭兵「ひゃはははははははははぁあああははあははは!!!」

狂いに狂って、酔いに酔って、男は勝利を手に入れる

振り上げた剣を、子犬に突き刺して

双火「ひぐっ……あぅ、ぐ……ぁ……」

そして……目の前が真っ暗になった



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