過去ログ - 箒「私が一夏と結ばれるためには――――」
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[saga]
2011/06/29(水) 23:59:18.66 ID:EgJhOcrq0
アリーナに声が響いた。
凛として、芯の通った声。
それを聞いた瞬間に一夏の左腕は動いていた。《雪羅》最大の特徴、多機能・多武装手甲が輝きを放つ。
左手を中心とし、巨大なシールドが張られる。
《紫電》の胸部ガトリングガンから放たれた弾丸は、すべてそれに阻まれた。
「あ……」
声を漏らしたのは防いだ方か防がれた方か。
『この馬鹿者、馬鹿者ーーっ! その程度のプレッシャーに負けてどうする! 周囲のひがみなどに負けてどうする!』
箒の声。
その強く優しい声が、一夏の鼓膜を震わせた。
雪片弐型を捨てた右手が、何かを求めるように、開いたり閉じたりを繰り返している。
『私だって、姉のせいで、周りとは少しズレている! けれど私は負けなかった、友達もできた!』
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