過去ログ - 箒「私が一夏と結ばれるためには――――」
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[saga]
2011/07/03(日) 03:12:34.66 ID:pyayVMa20
幻想的なそれに、声を漏らした真耶はもちろん、観客までもが息をすることを忘れてしまった。
『バカな……純粋にシールドエネルギーのみで、あの形状を維持しているというのか!?
エネルギー源は、あの莫大なシールドエネルギーはどこから!?
いや、そもそも《雪羅》のシールドエネルギーは尽きているはず……ッ!』
千冬の取り乱した声を聞いてか、一夏は無感情に雪片弐型を構える。
「排除……敵意を撒き散らす存在を……排、除……せよ……!」
光の翼がはためき、引き絞られ、凝縮し圧縮し収束し、
そして解き放たれた。
それはもはや翼などではなかった。形無き光の残映だ。
オーロラを空中に描き残しながら、一夏は『零落白夜』を発動させた雪片で、すれ違い様に《ツインバレル》を切り捨てた。
誰も反応できない、あまりに――そう、『次元が違う』速度。
《ツインバレル》は、背後の一夏に振り向こうとする。しかし一瞬の交錯で切り刻まれたボディが言うことを聞かない。
まず右腕が『裂けた』。次いで左腕。両足に頭部左肩腹部胸部――
全身を、浅くない刀傷が覆い尽くしている。そしてその内いくつかは、内部のコアまで達していた。
『……《ツインバレル》、活動を停止、しました』
「敵ISの沈黙を確認。
『輪廻還向』封印処理……完了。
『冬閃』封印処理……完了。
《第二形態・雪羅》、活動を再開。
意識を搭乗者に譲渡」
そして、かくんと一夏の顔が下がった。意識がトんでいるのかPICがろくに働かず、地上へと落下していく。
いや、それだけなら良かったのだが、途中でISが解除されてしまった。
生身のまま、一夏はアリーナに激突しそうになる。慌てて鈴が落下地点に向かおうとし、
「――うわ、アンタいいとこ取りも甚だしいわよ」
「うるさい。貴様らが戦闘中、ずっと『HOUKIさんマジKUUKI』状態だったんだ。これぐらい構わんだろう」
日本製量産型IS《打鉄》を見にまとった箒が、その体をしっかりと受け止めた。
織斑一夏は、安らかに瞳を閉じたままだった。
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