過去ログ - 箒「私が一夏と結ばれるためには――――」
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[saga]
2011/09/15(木) 02:33:51.36 ID:7oMJPx+w0
巨砲が轟音を響かせ、福音のもう一方の翼も吹き飛ばした。あまりの衝撃に福音のバランスが崩れ――――隙が、できた。
「終わりだ」
爆発的に、『紅椿』が加速した。
そのまま手持ちの両刀を福音の胸部に突き立てると、左右に押し広げるようにして引き裂く。《雨月》と《空裂》――片や装甲の奥深くまでエネルギーをぶち込み、片や切っ先の軌跡をなぞるようにエネルギーを帯状に放出し、広範囲に渡って装甲を削った。
トドメとばかりに両肩のキャノンが福音の腹部へエネルギー弾を、全身の展開装甲が小型のエネルギーの刃を放った。
結果など確認するまでもない。
(この力ならば……一夏も、守れるだろうか)
スラスターをすべて停止させ、海中に没する『銀の福音』。代表候補生らはその場に滞空すると、大きく息を吐き出した。
「私たちの……勝ちだ」
慎重に、
「やったね、みんな!」
言葉を、
「ふん。まあ、私たちの手にかかればこんなものだ」
選びながら、
「楽勝よ、軍用機」
「やったのですか……?」
「「「「セシリアァァァァァァァァァァァァァァ!!」」」」
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