過去ログ - 人を救った偽善者と人を殺した正義の味方
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◆TyXhq8/md2
[sage saga]
2011/05/02(月) 18:04:14.65 ID:NvD2XyXg0
―――Chapter1-4 Fate side
「「外からの転校生?」」
昼休みの屋上。人が多いはずの場所には人っ子一人居らず、少女らの驚嘆の声だけが響いた。
屋上に先に来ていた桜の様子も元に戻っている。
二番手の俺が入ってくると「先輩! 何か御用でしょうか!」と真っ赤になっていた。さすがに驚いたぞ、おい。
一方、最後に来た遠坂は、今も深刻な様子を崩していない。流石と言ったところだ。
「ああ、一成の話だと明日転校して来るらしい」
そう言った後、俺はさっき考えたことを伝えた。
「士郎にしちゃあ悪くない予想ね。今外から来るやつは、十中八九この町の異変に気づいてるわ」
と断言する遠坂。それに、顔を暗くした桜が質問する。
「また、争いごとが起きるんでしょうか……」
「心配するな。まだ戦うと決まったわけじゃないだろ」
桜は基本的に争うのは好きじゃない。ここに呼んだのは間違いだったろうか。
「二人とも、甘えないで。戦いになる可能性があるのは否めないわ」キッ
でも、と言葉は続けられる。
「積極的に解決のために協力していくつもりよ。せっかくあちらも異変に気づいているんだから。
それに、転校生、なんて皆に知られる形で使者を送り込んだってことは、あちらもコンタクトを望んでる筈よ」
その言葉に顔を明るくする桜。なんだかんだ言っても、やっぱり妹思いなんだな、遠坂は。
「さて、この話は終わり! せっかく集まったんだし、一緒にお昼ご飯食べましょう」
パンパンと遠坂が手を叩き、弁当を広げ始める。
「あ、それいいですね、姉さん。さ、先輩も」
「…ごめん。魅力的な提案だけど、今日は一成と昼飯を食べなきゃならん」
キャスターのせいで弁当が無いらしいからな。
頭を下げる。再び頭を上げると、
「「…………」」
ピシッ、と、空気が音を立てて崩れ落ちた。
そこには、あかいあくまと黒い聖母が笑いながら立っていた。
どこからかゴゴゴと効果音が聞こえてくる…。あ、死んだ。こりゃあ無理だ。
「衛宮くん、行ってらっしゃい」「先輩、どうぞ、行ってきて下さい」
あれ?と拍子抜けする俺。
しかし、神様はどうやっても俺には微笑んでくれないらしい。
でも、と二人の声が被る。
「帰ったら、お仕置きね」「帰ったら、お仕置きですよ」
願わくば、家にいる誰かが味方になってくれることを祈ろう。
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