過去ログ - 人を救った偽善者と人を殺した正義の味方
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22:1 ◆TyXhq8/md2[sage saga]
2011/05/02(月) 18:09:48.10 ID:NvD2XyXg0
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「っと、到着だぜい」

橋を前に立ち止まる土御門。ここから冬木を見てみる…が、特に変わった様子は無い。

「そりゃあ、認識阻害の結界がある所為だにゃー。
 これは一般人に知られない為のものだから、壊さないようにしてくれ」

そのための手袋だったな。
それにしてもこれ、素肌の感覚と殆ど同じだ。学園都市製のトンデモ商品ってのも頷ける。

「さて、ちょっと集まってくれ」

土御門の声が真剣なものになり、それにつられて俺も肩が強張る。

「こちらもあちらも今のところ互いの戦力は分かっていない。
 この結界を越えたらいきなり戦闘という可能性も大いにある。戦闘になった場合、ねーちんがまず様子見。
 その後、準備を終えたステイルが援護へ入る。状況に応じて俺、上やん、禁書目録も戦闘に参加することになるだろう」

「待て! その子も参加するのか!?」

「相手の戦術も、技術も、あまつさえどんな攻撃をしてくるかさえ分からないしな。
 心配するな。禁書目録が参加するのは、相手が魔術師と分かってからだ」

危険だが、魔術師相手ならインデックスの存在は大きな武器になる。

「まぁあっちは平行世界の住人。見たことも無いようなことをしてくる可能性も否めないがな」

ステイルはまだ不満があるようだが、一応筋は通っているので渋々口を閉じている。

「さあ、皆。準備は良いか?」

全員が頷くのを確認しようともせず、俺達は橋へ向かって前進し始めた。
結界を越え、無事に抜けたか、と安堵する俺。そこへ、

「……来たか」

不意に声がした。聞こえた方を見る。
そこで、服も肌も黒く髪だけが白い男が、鷹のような目で殺気を放っていた。


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