過去ログ - 人を救った偽善者と人を殺した正義の味方
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32:1 ◆TyXhq8/md2[saga]
2011/05/03(火) 00:51:35.84 ID:iJNIbgsA0
「むっ」

男が眼を見開く。彼の手は未だぶらりと下を向いたままである。
だが次の瞬間、男の手には、

「「「「「…ッ!!?」」」」」

いつの間にか陰陽を模した双剣が握られ、七天七刀と鍔迫り合いをしていた。
その様子に、真っ先に反論したのはインデックスだった。

「今の魔術は何? 確かに魔力は感じたけど、術式が全く分からないんだよ!」

その後も予測を色々立てているみたいだが、結果は出ないようだ。

「転移の魔術? いや、そんな高度な魔術を易々と使いこなせる筈が…」

「その子の頭の中の魔道書も意味無し、か…。厄介な敵だね」

言いながらルーンのカードを配置し続けるステイル。

「一つ思いついたんだが、あれが魔術なら俺が行けば良いんじゃないか?」

ぽっと頭に浮かんだ事をそのまま口に出してみる。

「馬鹿言うんじゃない。君はその体一つであの闘いについていけるって言うのかい?
 君では、あの男に触ることすら出来ないだろう」

…腹が立つが、言い返せない。それほどまでに、ここから見る闘いは壮絶だった。
情けないが、俺には勝利を願うことしか出来ない。

「頑張ってくれ、神裂…」

自分でも気づかぬ内に、そんな言葉を発していた。


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