過去ログ - 人を救った偽善者と人を殺した正義の味方
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35:1 ◆TyXhq8/md2[saga]
2011/05/03(火) 00:54:04.22 ID:iJNIbgsA0
「また、同じ魔術…」

インデックスが呟く。

正直な話、俺は凄く混乱している。
あの男は全く訳が分からない存在だ。
そもそも、生身であの神裂と互角以上に戦っていることがおかしい。

「戦闘力だけなら、神の右席をも凌駕するかもしれないぜい」

それって殆ど人間じゃないだろ、アックアみたいに。

「それなんだが、禁書目録。あの男は人間か?」

「うーん…一概には言えないんだけど、あの人からは人間が持つ生命力が感じられないんだよ」

「えっ!? も、もしかして、幽霊とかその類の奴か……?」

背筋が凍る。天使の後は幽霊なんて……って、幽霊が怖い訳じゃないぞ?

「それ、案外的を得ている発言だぜい。見てみろ、上やん」

土御門の指差した方を見る。男が使っている武器がどうしたんだよ。

「あの陰陽の双剣、干将・莫耶って言ってな。今はレプリカを陰陽道の儀式とかに使ったりするんだが、
 本物は中国史に残る夫婦が作った名剣なんだ。一度砕けたのにまた出してきたってのには引っかかるが、
 唯閃を受け止めるあの強度は本物に近い」

土御門が言ってることを必死に理解する。
ってことはつまり?

「ぶっちゃけあの剣に所縁のある有名人の霊だったりするのかにゃー?」

…もしそうだとしたら全然笑えないぞ、それ。

「そうだよ!霊格の高い死者の降霊なんて、そんなの主程の御方じゃないと出来っこないかも!」

ほら、天下のインデックスさんがこう反論してるし、有り得ないって。

「おいおい、二人とも、此処が平行世界だということを忘れてないか?
 こっちの世界の法則なんて、まるで通じない可能性だってある。あの男がいい例だ」

「「ぐっ……」」

「君達、お喋りはそこまでだよ。ルーンのカードの配置も終わったし、そろそろ僕も参戦する。
 神裂一人じゃ辛くても、三対一なら勝機はある筈だ」


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