過去ログ - 人を救った偽善者と人を殺した正義の味方
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9:1 ◆TyXhq8/md2[sage saga]
2011/05/02(月) 17:58:28.26 ID:NvD2XyXg0
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―――Interlude in

「うそ…こんな事って…」

「まさか冬木が平行世界に隔離されるなんて、ってところかしら。リン」

新都で最も高いビル。その屋上に二人の少女の声が響く。そこに、

「そちらも異変に気づいたようだな」

ふと、男の声が入り込んできた。

「「アーチャー?」」

ふむ、と呟きながら近づきアーチャーと呼ばれた男は言葉を続ける。

「冬樹を覆うように認識阻害と人払いの結界が張られている。誰の仕業かは知らんが、これでは一般人も気づけないだろう」

何処か達観したような眼で街を一望する男。その様子に、何かを思いついたような顔で、

「アーチャー。あなた、こんな経験今まであった?」

赤い少女が尋ねる。白い方の少女も同じ目線を向ける。

「ない。英霊としての記録にも、『エミヤシロウ』としての記憶にも、な」

そう、と、あからさまに残念がる赤い少女。
それに対し、白い少女はいつものような表情で言う。

「まぁあの程度なら、一般人に危害も加えないし知られもしない。秘匿はされてるんだからいいんじゃない?」

「……随分簡単に言うのね、イリヤ」

「だってシロウ達がいなくなるわけじゃないしー、正直な所、アインツベルンの本家が消えて清々してるわ」

「「………」」

呆れる二人を余所に、彼女は微笑み、くるくると踊りながら続ける。

「それに、何だか面白いことが起きる気がするのよね♪」

と、言葉を残し、雪の妖精は歌を口ずさみながら階段を下りていった。

―――Interlude out

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―――Prologue End


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