838: ◆FZZZbezvBI[sage saga]
2012/06/03(日) 22:40:05.30 ID:gqAd9v6SO
竜王「魔王様が、単身で勇者に戦闘を仕掛けただと」
鳥王「はい」
839: ◆FZZZbezvBI[sage saga]
2012/06/03(日) 22:42:48.12 ID:gqAd9v6SO
竜王(やはり勇者一行にいる男は、あの男なのか…)
竜王(魔王様はかつて、獣王に男の討伐を許した)
竜王(私情は持ち込まない、と仰った)
840: ◆FZZZbezvBI[sage saga]
2012/06/03(日) 22:43:44.69 ID:gqAd9v6SO
竜王「……むぅ」
鳥王「……」
竜王子「悩み事ですか、父上」
841: ◆FZZZbezvBI[sage saga]
2012/06/03(日) 22:44:29.90 ID:gqAd9v6SO
竜王「言いたいことはそれだけか」
竜王子「……」
竜王子「いえ、たまたま通りかかって…父上の悩み…」
842: ◆FZZZbezvBI[sage saga]
2012/06/03(日) 22:46:37.31 ID:gqAd9v6SO
相変わらずこれだ。父はいつも俺に厳しい。
いや、厳しいという言葉は間違いかもしれない。
期待していないのだ。
あの乾いた目。それが物語っている。
843: ◆FZZZbezvBI[sage saga]
2012/06/03(日) 22:49:10.16 ID:gqAd9v6SO
きっかけは、現在の魔王様が誕生するはずだった日のこと。
継承式の最中に、謎の男が乱入して『魔王の力』を奪っていった。
そのせいで、『魔王の凶暴性』も、利口に魔王候補者様のもとへ向かうことなく暴走して、
最終的には兄の中に棲みついた。
844: ◆FZZZbezvBI[sage saga]
2012/06/03(日) 22:52:07.52 ID:gqAd9v6SO
例に漏れず、『魔王の力』を受け継がなかった兄は見境なく暴走した。
しかしその後、現在の魔王様と『魔王の力』を奪った男に鎮められた。
命を奪われることで。
やっと、後継者への道にそびえていた高く厚い壁は消えた。
845: ◆FZZZbezvBI[sage saga]
2012/06/03(日) 22:52:49.34 ID:gqAd9v6SO
幻王「お悩みですかな」
竜王子「!」
幻王「ホッホッ」
846: ◆FZZZbezvBI[sage saga]
2012/06/03(日) 22:55:10.29 ID:gqAd9v6SO
幻王「認められたいのですね」
竜王子「はい」
幻王「ならば、勇者一行にいる男を、討ち取るのです」
847: ◆FZZZbezvBI[sage saga]
2012/06/03(日) 22:55:58.87 ID:gqAd9v6SO
竜王子「そんな者を討ち取ってどうなると」
竜王子「父は、兄と比較して私を低くみているわけではありません」
竜王子「兄より実力が上回ると訴えても…」
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