過去ログ - 初春「私があなたを助けます」
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14:87
2011/05/04(水) 15:16:12.19 ID:8SUUmgK10
【???】

「そもそも、何で俺とオマエが第一位と第二位に分けられてるか知ってるか」

真っ白の髪、赤い目をした人物は、笑いながら両手を広げて言った。

「その間に、絶対的な壁があるからだ」

そして勝負は一瞬で決まった。
何故アイツが第一位で、俺が第二位なんだ。
なんで俺は『第二候補』なんだよッ!


ソイツが真っ黒の心の中で叫ぶ。


「どれだけ暗い世界にいようが、どれだけ深い世界にいようが、必ずそこから連れ戻す、……だと……」

そんなことは不可能だ。この学園都市の闇はそんなに甘くない。
これが俺たちの世界だ。
これが闇と絶望の広がる果てだ!!
結局テメェは俺と同じなんだよ、一方通行。
誰も守れやしない。
これからもたくさんの人が死ぬ。
俺みてえな人間に殺される。
オマエだって俺と同じ。
今までだってこんな風に大勢の人間を死なせて来たんだろうが。
そうだ。
俺やオマエみたいなヤツには、もう光の世界なんて戻れねえ。
なのに何故だ……?


ソイツが真っ黒の心の中でうめく。


「ォォォおおおおおおおおおおおおおッ!!」

あの時のアイツの背中から弾け飛んだ、どす黒い翼。
たしかにすげえと思ったさ。
あっという間にそれは数十メートルも伸びアスファルトを薙ぎ払い、ビルの外壁を削りとったのだから。

「スゲェな……。スゲェ悪だ。やりゃあできんじゃねえか、悪党。

 確かにこれなら『未元物質』は『第二候補』だよ。

 ただし、そいつが勝敗まで決定するとは限らねえんだよなあ!!」

俺は六枚の翼を展開する。
第一位の力を目にし、今まで感じた事もないほどの力が、体中で暴れているようだった。

これで、学園都市の第一位と第二位の順位は逆転された――

「ははははは!! はははははははははははッ!」

この俺が、垣根帝督が第一位だッッ!!


ソイツは真っ黒の心の中で確信した。




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