32:87[saga]
2011/05/22(日) 07:01:25.68 ID:rZ9489cc0
【初春飾利】
連絡をして私は垣根帝督の様子を見て、救急車を待っていた。
救急車は10分もせずに到着したが、この人の息は荒く、意識を戻しはしなかった。
あの人が救急車へ運ばれているのを見ていると、警備員までやってきて事態を調べ始めた。
私も参考人ということで、警備員の人に話を聞かれて。
終わったときはもう夜遅かった。
警備員の人に寮まで送ってもらい、やっと家に帰ったとき、疲れが一気にでてきた。
コップに水を一杯注ぎ、一気に飲み干すと私はカーベッドに転がり込む。
そして、今まであった出来事を思い返していた。
夕方まではあんなに楽しかったのに。
どうして、あの人とまた再会してしまったのか……。
「……なんであの人は怪我なんか負っていたのでしょうか」
仮にも学園都市第二位だ。
そんな人が、あんなところで、血まみれになっているなんて。
「…………」
正直言って、とても怖かった。
何度も何度もあのコトを思い返してしまった。
だけど。
あの人は私よりもとても辛そうな顔をしていた……。
「はぁ……お風呂に入って早めに寝ましょうか」
そのほうがいい。
もうあの人のことは思い出さないほうが。
温かいお風呂に浸かって、布団の中でぐっすり眠ればまた普通の日常に戻る。
学校へ行って、佐天さんと話して、御坂さんや白井さんと遊んで、風紀委員で頑張る日常へ。
そう、もうあんな怖い思いをしなくてすむ。
……きっと。
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