過去ログ - まどか「仮面ライダー？」翔太郎「魔法少女？」映司「魔女？」　その２
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968: ◆WDUU7xtdEo[saga sage]
2012/11/04(日) 18:56:54.70 ID:CXLm9fD5o
＊＊＊


「魔法…………少女？」

「うん、魔法少女」

久々に会うなり告げられた妻の言葉に、照井竜は面食らった。

魔法少女、魔女、ソウルジェム、グリーフシード、キュウべえ―――御伽噺のようなファンシーな単語の数々に軽く頭が痛くなるのを感じる。

無論、そんなことを言えばガイアメモリも御伽噺の中の存在のようなものだが、あちらは実際に存在している「モノ」だ。
魔法やらとは訳が違う。

が、しかし。

「所長……その傷は」

「ああ、うん。その魔女と翔太郎君達が戦ってた時に、ちょっとね？」

カラフルなパーカーの袖口から覗く包帯を見てしまっては、そうはいかない。

――それに。

「……まさかな」

「竜くん？」

竜の脳裏には先ほど交戦した少女の姿が浮かんでいた。
亜樹子の言葉の通りなら、彼女もまた魔法少女とやらだと考えるのが自然と言える。

「所長」

「ん？　なに？」

「所長のいう魔法少女だが……赤毛の魔法少女はいたか？　槍を使う娘なんだが」

「槍？　んー、アタシは知らないけど、でも、マミちゃんなら――――」

『マミちゃんなら知ってる』、そう亜樹子は続けるはずだった。

だが、

「あ――――っ」

言葉は、陶磁器のカップの砕ける音に遮られた。

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