過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.10
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◆5yGS6snSLSFg
[sage saga]
2011/05/20(金) 21:16:10.14 ID:D8fOFD+Io
「いやいや、何も京介氏に恨みがあってこんなことをしたわけではありませぬ。……そりゃあ、いつまでもはっきりしない京介氏をちょっとくらいは恨んだりしたこともないわけではないですが……。あ、ちなみに黒猫氏の口調の先生はフェイトさんという方だそうですぞ」
あの人も一枚噛んでたのかよ!
……よくよく考えればこの茶番に気付くべきヒントはそこかしこにちりばめられていた。
犯人の片方は時々ギャルっぽい口調で喋ったりするし、もう一人は厨二病を患ってるし、犯人たちのやりとりは桐乃と黒猫のやりとりそのまんまだし、その上沙織は何故かやたらと落ち着いてるし……。
極めつけはこれだ。この部屋の出入り口には“内側から”ドアを隠すように障害物が雑然と置かれている。
これは、ドアを閉めた後に“室内の”人間が障害物を積み上げたことを意味する。
そして、室内には俺と沙織だけ。答えはもう明白だ。
そしてこれは今気が付いたんだが、ちらりと見えるこのドアを目を細めてよく見てみると、蝶番が“室内側”についている。つまりこのドアは室内側に向かって開くドアなのだ。
だから、ドアを閉める前に積み上げてからドアを閉めるなんて方法はとれなくなっている。これも“沙織共犯説”を裏付ける証拠といえるだろう。
「うふふ。ごめんなさいね、京介さん」
気が付けば、沙織は眼鏡を取り髪を下ろし、沙織・バジーナから槇島沙織へと変身していた。
「これは、私からのお詫びの印です」
そう言って沙織は、頬に軽く触れるだけのキスをした。
「なっ!?」
『ああっ! あんた今何した!?』
『沙織! あれほど抜け駆けはなしといったでしょう!?』
「あら、これも“当たりくじ”を引いた人間の役得というものですわ。そう。言わば私は“選ばれた”のですから」
『『ムキー!』』
勝ちほこる沙織と、悔しがる桐乃&黒猫。実に珍しい構図だ。
「あ、京介さんはもう少しそうして反省してて下さいね」
沙織はそう言い残すと、がらがらと障害物を排除しそのまま部屋を出て行った。
沙織の不意打ちによって思考停止状態に追い込まれていた俺は、沙織を呼び止めることもできず、静かに沙織を見送った。
「……いったい俺に何を反省しろってんだ。ちくしょおおおお! 誰か助けてくれええええええ!」
ようやく意識を取り戻した俺は、覚えのない罪で罰せられる自身の身の不運を嘆くしかなかった。
優柔不断√おわり
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