過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.10
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945:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)[sage]
2011/06/13(月) 10:42:39.80 ID:LdpCAvpN0
「私、嬉しかったんです。お兄ちゃんにとっては年の離れた妹、みたいなのだったのかもしれません。でもわたしにとっては
 昔からの憧れの人だったんです」

昔から・・・思っててくれてたのか。

「私も最初は『おにいちゃん』のように思ってました。でも再開して、一緒に過ごすうちにそれは恋に変わりました」

珠希ちゃんとの思い出がいま頭を駆け巡った。

『あの、勉強を教えてほしいんですけど・・・』

高校最初のテストは不安そうだったな。

『もう夏祭り始まってますよ、おにいちゃん、桐乃さん』

桐乃と3人で行ったな地元の夏祭り。

『え?誕生日プレゼントですか?・・・ありがとうございます、大事にします!!』

珠希ちゃんの誕生日にはセンスないかもしれなかったがアクセサリーを送った。

『メリークリスマスです。おにいちゃん』

家でささやかながらクリスマスパーティーしたな。

『明けましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします』

珠希ちゃんは着物を着て可愛かくて、なにより最高の笑顔で新年の挨拶をしてくれた。
だけど俺は挨拶が笑顔でできなかった。



「珠希ちゃん、話があるんだ」

「なんです?」

俺は家に遊びにきていた珠希ちゃんにあることを話した。

「俺は今年で異動になった」

「え?」

「本当は教えちゃいけないんだけど・・・珠希ちゃんには教えておかないとと思ってね」



そのときは気づいていなかったんだよな。珠希ちゃんの気持ちに
そして俺が引越しをする1週間前の今日、俺は告白された。

「本当はもっと・・・せめて高校卒業してから告白しようと思ってました。きっとおにいちゃんは
 教師だからと受け入れてはくれないと思ったから」

「でも!!おにいちゃんがいなくなると知って・・・気持ちに歯止めがきかないんです」

珠希ちゃんは泣きながら俺に気持ちを話してくれた。ここまでされたら俺は教師という立場などは
考えず本気で答えなければならない。そう思った。
俺はどうなんだろう。珠希ちゃんは妹のように思ってた・・・それは確かだ。でもそれだけだろうか。
いや最初はそれだけだったはずだ。でも一緒にすごすうちに、昔と変わらないあのあどけない純真さに
俺は心惹かれていっていた。


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