過去ログ - 美琴「こ、これで…いい?」上条「おぉ…これは……っ!」
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10: ◆jPpg5.obl6
2011/05/05(木) 22:20:20.50 ID:DOUy4DoAO


遅刻はしたものの、上条がちゃんと来てくれたことに美琴は安堵した。

そう、この男の遅刻なんてさして珍しいことでもないのだ。
美琴は気分を切りかえようと腕組みをし、上条に向かう。

「美琴サマを待たせた埋め合わせはどうしてくれるのかしらっ?
まぁ、今回の遅刻は、あそこのクレープで許してあげてもいいわよ」

フフンっと、公園内に店を構えるクレープ屋をピシッと指差す。
美琴はこのあとの二人きりの予定を、頭の中でもう一度組み直していた。
上条が遅れてきたことなんて、もう実のところは気にもしていない。

これから二人の楽しい時間が始まる。
そんな期待で美琴は心を弾ませ嬉々としていた。

「いや、その…実は、もう一つ謝らなければならないことが…」

そんな美琴とは正反対に、上条の表情は暗く…美琴の顔色を恐る恐るうかがっていた。


―――…嫌な予感


何を言いたいのかと問いたいところだが、きっと自分にとっていいことではないのは彼の表情を見るに明らか。

「………」

美琴が黙って上条を見つめ、次の言葉を待った。

「…補習が……」


―――…またか、またなのか!

「補習を受けなければ…ならなく…なって、しまい…ました」

―――こんのやろー!

今の今まで思い浮かべていた二人で過ごす楽しい時間は音を立てて粉々に、ガラスのように崩れていった。

補習があるからどうするつもりなのか、美琴にとってはこのあとの上条の提案が重要だった。


―――さて、一体このあと……


どうするつもり?






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