過去ログ - 美琴「こ、これで…いい?」上条「おぉ…これは……っ!」
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26: ◆jPpg5.obl6
2011/05/06(金) 23:12:58.74 ID:6YKvIrRAO


「そう……ま・た!補習なのね」

「はい、その通りでございます」

『また』のところを、かなり皮肉をこめて言ってやった。

「その……いつ終わるか…わかんねーし。
待たせるのも悪いからさ…また別の日じゃだめか?」

ほんとに嫌な予感は的中。
この男、何も分かっていない。


「もう、知らない!!!」

上条なりに、待たせるのは悪いからと気をつかわせたつもりなのは分かる。
しかし、それは美琴が期待する答えではない。
怒りが沸々とどこかで音をたてている。


「スミマセン……」

その音を感じたのか、上条はただただ謝罪の言葉を口にした。


―――簡単にじゃあ、今日は無しで!別の日で!
なんて、できるわけがないでしょうが!!!!


上条があっさりと、今日の約束を無しにしようとする態度が嫌だった。


―――私との約束なんて、いつでも都合がつくから後回しでも平気ってわけ…?


美琴がそんなひねくれた考えをおこしていると、上条がまたさらに頭を一つ下げた。

「上条さんの日頃の行いのせい…自業自得なのは分かっております…」

頭を下げる上条の姿を見て、本当にもう今日の約束が無くなってしまうのかと悲しい気持ちになってきた。

「…すっごく、すっごく楽しみにしてたのに…」

美琴は、悲しさいっぱいに言葉をこぼした。

上条は、その声に顔をあげた。
美琴の悲しみが伝わってきて、罪悪感がつのる。

「美琴……」

楽しみにしていたのは、上条も同じだった。
その自分の思いを伝えようと、上条は視線に合わせようと美琴の顔をのぞきこんだ。




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