過去ログ - 美琴「こ、これで…いい?」上条「おぉ…これは……っ!」
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8: ◆jPpg5.obl6
2011/05/05(木) 22:11:16.16 ID:DOUy4DoAO


腕を顔に近づけて、くんっと鼻をならしてみる。
自分の匂いなんて、よく分からなかった。

(だ、大丈夫よね…たぶん)

首筋の汗をぬぐって、ふと顔を上げると、慌てて走ってくる少年が目に入った。

「あ、きた!」

美琴は思わず、笑顔いっぱいに声を漏らした。
走ってくる彼の姿に、手を振ろうと腕をあげたのだが…

彼は待ち合わせ時間に遅刻しているのだ。
上条の姿をみて、はしゃいでいるような自分を見せるのはなんとなくしゃくに障る。

「お、遅い!連絡ぐらいしなさいよ、このバカッ!」

素直に、会えて嬉しい気持ちを先に伝えられたらといいのに…と、考えつつも先ほどあげた手をグーにして美琴は怒りを露わに声をあげた。

「す…すまん」

待ち合わせに遅刻をしてきた上条は、美琴にむかってがっちり手のひらを合わせてきた。

「連絡するつもりだったんだけど……ごめん、携帯忘れてきたみたいで…できなかった」

必死に走ってきた様子を見るからに、それは言い訳でなく本当だろうと美琴は納得する。






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