過去ログ - 和「どうってことない話なんだけど」
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7: ◆GkvqMd.5D0Sf[sage saga]
2011/05/07(土) 21:42:41.28 ID:cnSIflwB0
「澪ぉー、寮に入ってからもそんなだったら、曽我部先輩悲しむぞ?」
左肘で小突きながら、律がいじわるそうな表情で澪を覗き込む。
「わかってるけどさ……まだちょっと苦手で……」
「いつまで引き摺ってんだよ。ほっんと澪タンってば恐が」
「うるさい!」
パカンといい音を鳴らして律がテーブルに突っ伏した。
眉間に皺を寄せて右手をさすっている澪の姿に、思わず笑ってしまう。
「もう、和も笑うなよ」
照れたような、困ったような表情をして、澪が私を軽く睨んだ。
ごめんごめんと軽く返して、カフェオレのカップに口をつける。
口の中に広がった砂糖抜きのほろ苦い味を、こくり飲み込む。
ほろ苦さを押し出すように、ふう、と溜息をひとつ落とした。
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