過去ログ - 【多重】とある×シャナ×東方×ネギま【クロス】2スレ目 -SS速報VIP

過去ログ - 【多重】とある×シャナ×東方×ネギま【クロス】2スレ目

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1: ◆roIrLHsw.2[saga]
2011/05/08(日) 16:24:04.48 ID:csuMSGf70

この作品は理想郷のその他板にて投稿している『とある世界達の反逆戦争』と全く同じ物です。

この作品はスレタイ通り、

『とある魔術の禁書目録』
『灼眼のシャナ』
『東方Project』
『魔法先生ネギま！』

の四作品による多重クロス作品となっています。

前スレ↓
【電波】とある×シャナ×東方×ネギま【作品】
ex14.vip2ch.com

簡素なあらすじ
『神』と呼ばれる存在が居た。
余りにも異質なその存在は、とある四つの世界を舞台に戦いをけしかける。
身勝手な暇つぶしという理由で産み出された、本来なら無かった戦いにアレイスター・クロウリーと八雲紫が手を組み、戦いに挑むこととなった。
其々の世界の戦士達は"希望の世界"を中心に集い、運命に振り回されながらも戦って行く──

学園都市では上条当麻、一方通行、浜面仕上の三人を中心とした者達が、異世界の者との出会いをきっかけに戦いへと巻き込まれる。
負けたら世界が終わる──否応が無しに、彼等は世界に振り回されながらも戦うこととなった。
敵の集団、第三勢力、暗部。
複雑に絡み合い、科学の都市で戦いが動き出す。

一方。幻想郷ではこの戦いを知り、戦う準備を整えるために動く者達が居た。
比那名居天子もその一人で、唯我独尊な彼女は地底へと向かい、協力を要請する。
協力は取り付けれたものの、現れた異世界の敵。そして裏切り。
『完全なる世界』を認められない彼女は、緋想を身に纏って突き進む。
二人の少女も登場し、物語は『異変』へと変わってゆく。

世界と人々が交差する時、物語は始まる──

2: ◆roIrLHsw.2[saga]
2011/05/08(日) 19:12:26.69 ID:OQ0OwW470

Ｑ＆Ａコーナー

3: ◆roIrLHsw.2[saga]
2011/05/08(日) 19:15:32.59 ID:OQ0OwW470

パソコンに切り替えました。
なんか自分の文章が自分の文章として見えない……媒体が違うと、こうも見方が変わるのか。
それでは、投下

4: ◆roIrLHsw.2[saga]
2011/05/08(日) 19:16:11.87 ID:OQ0OwW470

5: ◆roIrLHsw.2[saga]
2011/05/08(日) 19:17:15.40 ID:OQ0OwW470

「はぁ……」

6: ◆roIrLHsw.2[saga]
2011/05/08(日) 19:17:55.83 ID:OQ0OwW470

反論で突かれた点が予想外だったのか。
驚きました、という感情を全身を飛び上がらせながら示し、彼女は辺りを見渡す。
二人は白いガードレールで車道と歩道を区切られた対して広く無い通りに居る訳だが、それでもそれなりの人達が路面を踏みしめ音を立てながら歩いている。
その内の何人かは鳥の人形を抱きしめ隣にイケメンの男を立たせたジャッジメント少女として初春に注目しており、ひそひそと話題の種に使う通行人も何人か。

7: ◆roIrLHsw.2[saga]
2011/05/08(日) 19:18:37.08 ID:OQ0OwW470

けっ、とチンピラのように吐き捨てる彼へと、初春はまるで素直じゃない子供を見るような母親にも似た笑みを向けていた。
むずかゆくて苛立つ、しかし何処か心安らぐ笑顔。
何度も自分に向けられているそれに、垣根は未だ慣れない。
自分に、その笑顔を向けられる資格は無いからだ。

8: ◆roIrLHsw.2[saga]
2011/05/08(日) 19:19:06.58 ID:OQ0OwW470

第三者にでは無く、自分に対して呟く。
もしそうだとすればお気楽にも程がある。空前絶後の爆笑ものだ。
初春飾利との繋がりはなんだ？向こうが被害者、此方が加害者。
しかも人を自分のために何人も殺して来た殺人者だ。

9: ◆roIrLHsw.2[saga]
2011/05/08(日) 19:20:19.81 ID:OQ0OwW470

らしくないと思いつつ、立ち止まって背後へと振り返った。
其処には後五歩といった所で立ち止まる初春が居た。
彼女は垣根の方を見ておらず、真横へと顔ごと視線を向けている。
釣られるように、垣根の目も初春の瞳が見る先を見た。

10: ◆roIrLHsw.2[saga]
2011/05/08(日) 19:20:56.02 ID:OQ0OwW470

唐突に、初春は持っていた人形を彼に押し付けて駆け出した。
胸元にデフォルトされた白い鳥ぬいぐるみを押し込まれ、思わず受け止めてしまう。
そうこうしている内に彼女は路地裏へと飛び込み、白と青の制服姿を垣根の視界から消した。

11: ◆roIrLHsw.2[saga]
2011/05/08(日) 19:21:33.05 ID:OQ0OwW470

「ジャッジメントです！」

12: ◆roIrLHsw.2[saga]
2011/05/08(日) 19:22:10.85 ID:OQ0OwW470

不良は少女から意識を外し、突然の乱入者である初春へと嘲りを見せながら体を向ける。
これで少女が何かされる危険性は低くなった、と考えると同時、自分自身への危険によって恐怖が小さいながらも背中を走った。
しかしそれをおくびにも出さず、ジャッジメントとして彼女は唇を動かす。

13: ◆roIrLHsw.2[saga]
2011/05/08(日) 19:22:59.34 ID:OQ0OwW470

(あー、やっぱり先に白井さんか近くの支部へ連絡するべきでした……)

今更後悔しても、時間は戻らない。
初春はジャッジメントにおいても基本的に後方支援で、現場に出ることは殆ど無い。それは、彼女自身の戦闘力が0といってもいいからだ。

14: ◆roIrLHsw.2[saga]
2011/05/08(日) 19:23:30.37 ID:OQ0OwW470

「うっ……」

動こうにも動けず、少女は視線を出口と初春へ交互に彷徨わせる。
恐らくはどうすべきなのか迷っているのだろう。

15: ◆roIrLHsw.2[saga]
2011/05/08(日) 19:24:14.06 ID:OQ0OwW470

選択肢は限りなく少ない。
逃げるか、脅しに屈するか。
脅しに屈するのはジャッジメントとして問題だが、一番簡単に物事が収まりそうだ。
逃げるのはタイミングさえ被害者の少女とあえば、もっともデメリットのない選択だろう。

16: ◆roIrLHsw.2[saga]
2011/05/08(日) 19:24:39.46 ID:OQ0OwW470

「意味が分かりませんか？終わってると言ったんですよ、貴方の脳が。いや、というより全部ですかね。なんですかそのチャラチャラチャラしたアクセサリーは。格好付けてるつもりですか？だとしたらダサいですね、センスも終わってますよ」
「ひぃぃぃぃっ！？」
「て、てめぇぇぇぇぇぇっ……」

17: ◆roIrLHsw.2[saga]
2011/05/08(日) 19:25:20.70 ID:OQ0OwW470

「どうもおかしいと思いました。やけに脅しばかりで、実際に刺したりはしないっていうのが特に。本当に喧嘩にナイフを持ち出すような不良なら、実際に肩に刺したりして脅しますよ。金銭関係なら特に」
「っ……！」

不良の息が詰まったのを、その場に居る二人は確かに見た。

18: ◆roIrLHsw.2[saga]
2011/05/08(日) 19:25:54.50 ID:OQ0OwW470

「……るせぇ、」
「っ？」

険悪な雰囲気が、不良から発せられた。

19: ◆roIrLHsw.2[saga]
2011/05/08(日) 19:26:23.16 ID:OQ0OwW470

(まずっ──)

やり過ぎたと気がつくが、初春の運動神経は悪かった。
思考で次に何が来るか分かっていても、体は直ぐには動かない。

20: ◆roIrLHsw.2[saga]
2011/05/08(日) 19:26:54.92 ID:OQ0OwW470

「オイ、三下」

21: ◆roIrLHsw.2[saga]
2011/05/08(日) 19:27:24.61 ID:OQ0OwW470

名前を呼ばれても垣根は反応しない。
ただ髪をそよ風で僅かに揺らしつつ、驚愕の表情を見せる不良を睨んでいた。

「な、なんだてめぇは……」

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