過去ログ - 初春「あなたに出会えて良かった。」
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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/05/09(月) 16:20:22.51 ID:PP1pkHEDO
――
「おっはよ〜、かみやん。」
「おぅ、朝から元気だなお前は……。」
学校に着くなりいきなり声をかけてきたこいつは青髪ピアス。
いわゆる典型的な残念なオタクで何故かいつもエセ関西弁で喋っている。
「やぁかみやん。今日も相変わらず幸薄そうな顔だにゃ〜。」
「うるさい。」
こいつは土御門元春。 重度のシスコンで義妹の舞夏を危ないくらい愛している。 多分もう手遅れだ。
しかし土御門は魔術側の知識も科学側の知識も両方持ち合わせているいわゆる多重スパイらしい。
信じられるか?自分のクラスにスパイが紛れ込んでいるなんて……。
だがそれは紛れも無い事実なので信じられなくても信じるほかないのだが……。
もうこれだけで充分すぎるぐらい特異なのだが俺の住んでるこの街はもっと特殊で特異だった。
――学園都市。
東京大西部を切り開いて作られた円形の街。
総人口230万人で実にその約八割は学生である。
そしてこの街の科学技術はこの街の外より約2〜30年ほど進歩しており、なんだか得体の知れない新製品や清掃ロボット、警備ロボットなどが街を闊歩し、さらには発電に風力発電を利用し街に巨大な風車が幾つもそびえ立っているという不思議な街だ。
しかも噂によるとその風車は実際には風力だけではなく微弱なマイクロ波で回転しているらしい。
しかしまぁこんな街中で風がビュンビュン吹いてるわけでもないのに何故か常に回り続けている理由の裏付けにはなっている。
しかしあくまで噂なので実際にはもっと得体の知れない力を使って回しているのかもしれないが。 考えただけでも悍ましい。
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