11:意外と知ってる人が居てびびった[saga]
2011/05/09(月) 20:13:45.44 ID:iXvYaijj0
「つまり、お前の願い事を叶えることができるんだよ、俺は」
正確にはその役割が回ってきただけ、なんだけどな。
「何を言うかと思えば、そんな馬鹿みたいなこと言って」
「そりゃそう言うよな。俺も始めは信じられなかったよ……とりあえずお試しやっとくか?」
そう言いながら俺は御坂に顔を寄せる。というかむっちゃ接近する。
そこで、額に激痛が走る。
「いってぇ!?何だよ?静電気ってレベルじゃねぇぞ!!」
「アンタこそ何しようとしてんのよ!お試しだかなんだか知らないけどさ!!」
怒られた。うん。確かに説明不足だったかもしれない。
俺は御坂から一歩下がってポケットに入れていた、一冊のノートを取り出し該当するページを開く。
「えっとお試しお願いって言って、このチャンスを信じない人の為に本お願いの前にちょっとだけ願い事が叶うシステムだ」
「文字通りお試しって訳ね……」
「そういうことだ。基本的に何でも願い事は叶えられるけど明らかに無理なのはスルーされるってよ。ま、それの確認のためのお試しでもある」
「スルーって……まあいいわ。アンタのお遊びに付き合ってあげるわよ」
「遊びじゃないんだけどなぁ」
額をさすりながら説明する俺を他所に御坂はブツブツと口元に手を添えて何やら呟いている。
うーん。これでまともな願い事だったらいいけどなぁ。少し不安だ。
「で、どうすればいいの?」
願い事が決まったのか顔が赤いまま聞いてくる御坂。
「それじゃ願い事を強く頭ん中で浮かべるんだ」
「う、うん」
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