134: ◆d.DwwZfFCo[saga]
2011/11/11(金) 00:34:21.79 ID:yKg3LgLn0
「こうして右手で掴んでおけばビリビリ出来ないだろ? それに例のルールで一メートル以上離れられないんだから、手を掴んでたほうが安全だし」
手を掴んでしまえば良い。
俺の右手で、御坂の左手を。
普段だったら嫌がるだろうけど(俺も恥ずかしい)今の俺は誰にも認識されないんだから問題ないだろう。
「あれ? な、なんで、どうして――」
「そんじゃ、走るぞ。早くしないと今日の分の課題が出来なくなる」
そう言って、俺は御坂が答える前に走り出した。
少しだけ走り辛いけれど、例のルールに引っ張られること無く、自分の手で御坂を引っ張っているので安心だ。
走り出した当初は御坂もなにやら言っていたが、少し経ったら何も言わなくなった。
春の少しだけ冷たい風を切りながら、身体が少しづつ火照っていく感覚が心地いい。
146Res/78.46 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。