17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[saga]
2011/05/09(月) 21:26:34.41 ID:iXvYaijj0
御坂は少し黙った後に携帯電話を取り出しどこかへ連絡をしている。
話を聞いている限りでは相手は白井のようだけれど。
「うん。じゃあお願いね」と言って通話を終えた御坂は俺へと向き直り言う。
「何とか一週間の外泊をする許可を得たわ」
「いや、上条さんはお前の『黒子の言うことを一回だけ何でも聞くから』という言葉から正規の手段で許可を取ったわけじゃないように思えるんですが……」
その言葉の後に聞こえてきた下劣な白井の笑い声は聞かなかったことにしよう。
「春休みじゃなかったらアウトだったわね」
「ま、流石に一緒に授業を受けるわけにはいかねえよな」
女子中学生に紛れて教室に居るなんて耐えれるもんじゃない。
「そうと決まればアンタの家に行きましょうか」
「そうだな。腹も減ったし」
そういえばお昼時はとっくに過ぎているというのに昼食をとっていない。
ああ、自覚した途端一気に空腹感が襲ってきた。
「その前に一度寮に寄っていい?着替えを取りにいかなくちゃ」
「ああ、いいぞ」
俺もベンチから立ち上がり御坂の横に立つ。
「ちょ、ちょっと。なんで隣に立つのよ!?」
「しょうがないだろ?一メートル以上離れたら引っ張られるんだから」
「全くアンタは……」
溜め息混じりに首を横に振る御坂だったが、改めて横に居る俺を見据えて頭を下げた。
「これから一週間、よろしくお願いします」
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