31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[saga]
2011/05/11(水) 01:03:09.10 ID:acZXDSwU0
「んじゃ、行きますか」
そう言って俺も立ち上がり、御坂と並んで歩き常盤台の門を潜って大通りへと出る。
やはり春休みだからか多くの学生が歩いていて、どいつもこいつも幸せそうな顔をしている。
「ほら、こっちだ」
「うん」
相変わらず眠気を誘うぐらい気持ちの良い陽気の中、御坂を連れて歩く。
まだ蕾を多く残す桜がちらほらと見える。
「満開まで後二週間ってとこか」
「え?」
「桜だよ。流石に街路樹には無いけれどちょこちょこあるだろ?」
「そうね。ていうか桜とかに興味とか湧くんだ、アンタって」
意外ね、と御坂は意地の悪そうな笑顔を浮かべる。
「そりゃあ上条さんも日本人ですから、気にはしますよ。そうだ、桜といえば毎年第三学区でイベントがあるんだろ?あそこは外部からの客を招くからその分豪華らしいぞ」
ただ値段も豪華らしいので一度も行ったことは無い。
というか行ったことがあるかもしれないが記憶が無いので確かめようも無いけど。
「あ、ああ。そうね。そんなイベントも、あるわね……」
「どうかしたか?」
なんとなくフッた話題だったけれど、御坂は俯いてしまう。
良い思い出が無いのだろうか。
「いや、なんでもないわ」
「そうか……」
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