33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[saga]
2011/05/11(水) 01:04:34.11 ID:acZXDSwU0
「あー少し濡れちまったな」
「……手」
「あ、悪いな」
無事に雨宿りはできたが、御坂の呟きで手を繋ぎっぱなしだったのを思い出し、慌てて離す。
「あ……」
「ん?どした」
何か言いたげな御坂だったがそれ以上は何も言わなかった。
代わりに持っていたバッグを地面に下ろしゴソゴソと中身を漁り始めた。
「あった。濡れたのは少しかもしれないけどこれで頭ふきましょ」
言いながら取り出したゲコ太がプリントされたタオルで頭を拭く御坂。そして拭き終わるとそれを俺に差し出した。
「ん。アンタも頭拭きなさい」
「いいよ、そのうち乾くから」
「風邪でもひいたらどうすんのよ。折角の厚意よ、受け取りなさい」
そこまで言われてしまっては受け取らないといけないだろう。
俺はファンシーでファンキーなタオルを受け取り頭に乗せる。
御坂が使っているシャンプーの匂いだろうか。とても良い匂いがする。
「サンキュ」
「どーも」
少し照れくさくなった俺はさっさと頭を拭いてタオルを返す。
俺の匂いとか着いてないだろうな。帰ったらすぐ洗濯してやるか。
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