2:一日目[sage]
2011/05/10(火) 08:26:42.06 ID:/7x/VjFv0
―――自室
ルルーシュ「…今日も学校にいけなかった」
ルルーシュ「幼少の時どうして父上に逆らったりしたんだろうか…」
ルルーシュ「若かったなぁ、勢いに任せて罵倒するんじゃなかった」
ルルーシュ「父上の影響力は凄まじい」
ルルーシュ「何パターンもの『不幸な事故』が頭を過り、怖くて外に出られなくなってしまった」
ルルーシュ「学校の単位は通信教育でとれるし、必要な品はメイドの咲子が買ってきてくれるから不便は感じない」
ルルーシュ「だが問題はナナリーだ」
ルルーシュ「目が見えないことが皮肉にも幸いし、なんとか誤魔化せているものの食卓での話題はもはや苦痛でしかない」
ルルーシュ「架空の友人、架空のエピソード…」
ルルーシュ「俺の頭脳を持ってしてももう限界だ」
ルルーシュ「ナナリーには、せめてナナリーにだけはカッコイイお兄ちゃんだと思われたい!」
ルルーシュ「そのためにもまず外にでなければ」
ルルーシュ「エリア11に追いやられて随分経った」
ルルーシュ「社会的に王族の俺は死んでいるといっていいはずだ」
ルルーシュ「流石に暗殺の可能性はもう無い」
ルルーシュ「…そう自分に言い聞かせて三年」
ルルーシュ「頭ではわかっているのだが体がいうことをきかん」
ルルーシュ「そのせいで中学生時代は自宅警備しかやることはなかった」
ルルーシュ「辛かったなぁ」
ルルーシュ「文化祭や体育祭での出し物を想像で事細かくナナリーに話すのは」
ルルーシュ「せめて高校くらいは思い出を作りたい」
ルルーシュ「全てはナナリー(との話題)のために!」
ルルーシュ「外に、出るぞ」キリッ
ルルーシュ「何処に行くべきだろうか、トモちゃん(エア友達)」
ルルーシュ「…………」
ルルーシュ「なに、ゲットーに行きたいだって?」
ルルーシュ「危険じゃないか?」
ルルーシュ「…ふむ」
ルルーシュ「まぁトモちゃんがそういうなら、わかった」
ルルーシュ「今日は疲れた、明日から本気をだそう」
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