過去ログ - 男「人が死んでる!?」女「高校生探偵の出番ね!」
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40:1[saga]
2011/05/13(金) 19:33:47.13 ID:gPz2jxHVo
少女「あとは、そうですね。グラスを割ってしまいました。兄さんに買ってもらったグラスなんですよ」(しょんぼり)

男「グラス…ねぇ。さっぱり思い出せないな」

少女「それも【忘れ】ちゃったんですね。ディズニーランドのお土産で買ってもらったミッキーのグラスです。ミッキーマウスの」

男「ミッキーの…グラ…ス?」

少女「…私が兄さんにもらった物を壊しちゃったから、だから兄さんは私の事を」

男「…!!」

少女が何かを言っている気がするが、彼には聞こえていなかった。

それどころではなかったからだ。

ミッキー。ミッキーマウス。ミッキーのグラス。

頭の中を記憶の断片が竜巻のように駆け巡って行く。

ミッキー、ディズニーランド、中学の修学旅行、お土産、妹の笑顔―――そう、彼の妹の。

男「ッ!!」

男「思い出した!ミッキーのグラスだよなっ?」

妹「―――えっ?」

男「俺が買って5年近くずっと大事にしてたヤツだろ?」

妹「―――はい」(うるうる)

男「お前が反抗期で無茶苦茶冷たかった時も、それだけは大事にしてくれてたんだよな」

妹「ちゅ、中学の時の事は忘れてください!」(ぽかぽか)

男「今度新しいの買っておくさ」

妹「いいですよ。悪いです。割ったのは私なんですから」

男「遠慮するなよ。あ、あと、忘れてた…」

妹「な、何をですか?」

【忘れてた】と言う単語にびくり、と身を震わせる美鳥。

彼の記憶からこぼれ落ちるのがよほど恐ろしいようだ。

しかし、彼の放った言葉は妹の予想を裏切る物。


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