293:すけこ☆マギカ[sage saga]
2011/05/24(火) 21:15:59.02 ID:FQAjLz9eo
杏子「つってもさー……仁美チャン、普段の動きからして、芝居がかりすぎじゃん?」
仁美「ガーンッッ」
杏子「口で言うな」
仁美「ひどいですわひどいですわ、わたくし、と〜っても気にしておりますのよ!
まぁ日本舞踊してるとか何とかで、ごまかせますけど! お嬢様キャラ自体、ツクリだけど!」
杏子「ぶっちゃけたなー」
仁美「こんな動かしやすい都合のいいキャラ、他にありませんもの」
杏子「まーな。でも、アタシらの前ではもちっと楽にしてもいいんじゃない?」
仁美「……ごめんなさい。浮き世離れの仮面を外す事は、決して。
一度、深く深く嵌めこんでしまったのです。この世に沈まぬように。この身の毒を染ませぬように」
杏子「無理か」
仁美「魔法少女をこの目にしても、この身の異常を雪げた気には、なれなかった。
──年々、強くなるのです。命の蝋燭が尽きるまで、祭りの灯を継ぐまで、我々は強くなり続けるのです。
ほんの一握りのか弱い者が、外に出られはしますけど……私も、いずれ毒虫と化しましょう。ああ憎い。
憎い。この中途半端な強さが憎い。決して人に囚われぬ鬼にも神にもなれぬ、こんな強さが憎い……」
杏子「手綱を繋げない暴れ馬が幸せかなんて、わからねーよ」
仁美「……そうです。わたくしは傲慢です。八つ当たり、甘えているのです、お優しい杏子さんに」
杏子「たまには、アタシの善良さも誰かの役に立つんだなぁ」
仁美「今こうして、志筑仁美を救っているのは間違いありません。
本当に申し訳ないですわ。これでもわたくし、魔法少女の皆様を知れて良かったと思っているのです。
魔女様の姿を、災厄の種を、希望の魔法を、この目この手で触れられて、とても感謝しております」
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